2024/01/11

ASI2600MC DUO SharpCap4.1で組み合わせると(冷却注意)

SharpCap4.1にバージョンが上がっていたので、ASI2600MC DUOと合わせて電子観望してみました。

あれ?

冷えない・。・。・。

冷却パワー80%超えてるのになんでマイナス10度に行かないんだ??
外気温5℃以下なのに???

カメラを触ると温かい… こ、故障ですかぁ?


SharpCapの設定項目に、見慣れない「その他制御」なんぞこれ?


ファンスピードアジャスト・・・これか!

0だったのが原因のようです。冷却ファンが回っていませんでした。
こんな設定あったんですね!


LED電源ランプの明るさもいじれるようです。
メモリ2つ以上は明るさ変わりませんでしたので、0か255でいいかな。
RASAをお使いならば、ランプOFFにできるのは朗報じゃないでしょうか?

ファン速度は最大の255に。


これでしっかり冷えるようになりました。

あーびっくりした。

最近ASIAIRと組み合わせてばかりいたので、
こんな設定があるのに気が付きませんでした。



今回は自宅からバラ星雲を撮ってみました。
鏡筒:Askar 65PHQ
フィルター:SVBONY SV220デュアルバンド
-10度 Gain100 8x600sライブスタック



2023/11/13

ASI2600MC DUOレビューとも言えない雑記

 さてさて。購入してから早3か月、いまだに本格撮影に連れ出していけていないのがかわいそうな自宅のASI2600MC DUO

内蔵ガイドカメラの利点をここにあえて書いてみる。

1.面倒なオフアキ装置が要らない

  メインセンサーとの位置関係などを気にしないといけないオフアキ装置に比べて、
  単に取り付ければ準備オッケー。
  この簡単さは素晴らしいですね!

  オフアキの設置の塩梅で干渉縞がメインカメラに写ってしまったりといったことを
  まったく気にしないでもいいのは大きいです。

  ピント合わせの難易度も小さいですね。


2.気持ち、冷える

  ガイドカメラは非冷却で小型のものを使うことが多いですが、短時間露光で
  ゲインあげて使います。
  ダーク撮ってもノイズまみれの中から星像を検出しなければいけません。
  2600MC DUO では、冷却カメラに内蔵されているためか、若干冷えます。
  熱ノイズもその分少なくなるので、ノイズによる影響も、少しは減るかも?


3.機材がシンプルになる。

  メイン鏡筒をガイドにも使うので、ガイド鏡が不要です。
  持ち出す機材は少なければ少ないほど、セッティングやなんやの時間が減るので、
  撮影時間に多少なりとも影響があります。


デメリットで考えると

1.フィルター使うと、ガイドにも影響する。

  ナローバンドフィルターを併用すると、ガイド用センサーの光量も減るので
  短時間露光にはつらくなります。
  メインカメラがカラーセンサーなので、使ってもデュアルバンドフィルターまで
  ですかね?

2.ガイド星が見つからないことがあるかもしれない。

  長焦点鏡筒と組み合わせだと、ガイド星がうまく入らないかもしれません。
  ガイドとメインの位置関係が変えられないので、180度回してみるくらいでしょうか?
  大きめの星雲星団で使うには、ガイドセンサーの感度が高いこともあって、見つから
  ないということはあまりないでしょう。




 8月の撮影サンプルを貼ってみる。
 お盆休みに撮ったもの。

 2600MCDUOと、Askar65PHQの組み合わせ。
 Gain100 300sec 12枚スタック。自宅ベランダより。
 QBPフィルター利用。ステライメージで画像処理

 ライブスタックで観望楽しんだ後に、保存されていたFITSデータを
 改めて処理してみました。星のつぶつぶが気持ちいい~~

 この後土日にうまい事休みや天気が合わなくて満足に撮れていません(泣

 しかも土曜出勤も多いのでな。

 

2023/08/11

ASI2600MC Duoを買ってみた

 ZWO ASI2600MC Duoを買ってみた!

ASI294MCproを使っていたけど、APS-Cサイズセンサーのものがだんだん欲しくなってきた。最近の機種は、ダーク撮った時のウニウニなくなっているそうですし。
手持ちのAPS-Cミラーレスカメラがすでにあるけど、冷却できないので夏場の撮影ではノイズだらけ。

そこで、ZWOから発表があった直後、ショップの受付が始まったと同時に発注してしまいました!

ようやく8月11日到着。

じゃーん(笑)
箱も変わりましたね?

右下の空き缶は気にしないでくださいw

おおお!ほんとにガイド用の小窓ついてる!

ガイド窓があるせいで、取付ネジが54mmになっており、うっかり
フィルタードロワーとか、忘れるところでした。
54mm-48mmの変換リング付属しているけど、ケラレが気になりますね。

早速。赤猫51に取り付けて撮像確認。


型番の表記が背面から横に変わってますね!

まずは地上風景から。


撮影用のソフトからは、単純に2台あるように見えています。
ん?

んん?



おやおや!?
おわかりだろうか?

メインカメラとガイドカメラの天地が反対・・・

えー。

ZWOさん。

これだと、架台の微動した時にメインとガイドで
動く向き反対って、気持ち悪くないですか?

オートガイドのときはキャリブレーションするんで、実用上の問題はないですが。
一応数十万円する機材なので、こういうとこは合わせてほしいなと。

天体撮影結果はまた後日。
ノーマル2600MCはUV/IRカットフィルター使用でしたが、こちらはARフィルター仕様。
回路関係も手が入っているそうなので、写りはどうなるか。気になりますよね?

残念。ノーマル2600MCは持っていないので比較できません><

なお、カメラマウント経由で広角レンズを使うと、
ガイドカメラの画面が「ここどこ?」というくらいメインと違う向きで見えます。
ピントもなかなか合いません
広角レンズのときはガイド用としては使いにくいかな?

まずは到着第一報のレポートでした。

■8/12追記■
星見屋さんからのカメラ詳細コントロールで「反転」設定できるよとのご指摘

ASIStudioから反転表示可能ですし、ガイド用なのであえて画像反転しなくてもよいと
思います。PHD2では反転の設定がないようでした。

■メインカメラ冷却でガイドカメラも冷えるの?
 冷却前後比較でメイン42→0℃のとき、37→31℃と、気持ち冷えるようです。
 (独立して焦点調整できるので、冷却機構は接触していないようです)


■PHD2 2.6.11 でカメラ認識しない
 ZWOのASCOMカメラドライバをインストールすると、
カメラ選択肢の「ASI Camera(1)(ASCOM)」「ASI Camera(2)(ASCOM)」→設定から
選択、ゲインなど設定ができます。
 ZWOのCameraSDKをダウンロードし、中身の「ASI SDK\lib\x86」にある「ASICamera2.dll」を、「C:\Program Files (x86)\PHDGuiding2」にいれると、
カメラ選択肢から「ZWO ASI Camera」を指定した場合にセレクト可能になります。


 ※PHD2のWindows版はx86のdllファイルを入れてください。



2023/02/26

Windows11でASIAIRを使ってみる

結論から言うと、Windows11ならASIAIRが割と簡単に動作します。 


動作している画面はこちら
(タブレットとかのキャプチャとなんも変わらん)


これで自宅の電子観望の時にもタブレットとPCをつないでどーたらこーたらしなくていいですね!

Windows11であれば以下手順でさっくり動いちゃいます。
出所の良くわからない「Androidエミュレーター」を使うより安心、確実ですね。
Googleアカウントの入力も不要です。
自分のPCで動くかどうかは、動作要件 をご確認ください。

まずは順をざっくりと

  1. Microsoft Store から「Amazon Appstore」をインストールします。
     [取得する] を選択すると、アプリのインストールが開始されます。
     

  2.  「Amazon Appstore」をインストールすると、動作に必要な「Android 用 Windows サブシステム」もバックグラウンドで自動的にインストールされます。

  3. インストール後、[スタート] > [すべてのアプリ] > [Windows Subsystem for Android™️ Settings](Android™️ 用 Windows サブシステムの設定) を開きます。


  4. 開発者 > 開発者モード をオンにします


  5. android用「apk」ファイルをインストールする環境を作ります。
    「WSA_Pacman」をインストールしましょう。
     Githubにてリリースされています。
     WSA Pacman の入手 

    「インストーラー版」を入手、インストールしてください。
    「Pacman」・・・黄色いアレを思い出しますが「PackageManager」の略ですね。

  6. インストール後、[スタート] > [すべてのアプリ] > [WSA Pacman]を開きます。

    「WSAの設定を開く」から、android環境の各種設定ができますので、
    ネットワークの設定を開き通信ができているか確認、設定しておいて下さい。

    文字の大きさなども設定するのでここはよく使います。
    Android機器の各種設定画面と同じ内容ですね。

  7. ZWOから、「ASIAIR」アプリの「apk」ファイルをダウンロードしてきます。
    ZWOダウンロードセンター

    「Android」をクリック、ダウンロードします。

  8. ダウンロードフォルダに「ASIAIR_V2.1.apk」ファイルが入りますので、
    ダブルクリックでインストールできます。
    ※ファイルアイコンが白紙だったら「WSA Package Manager」をいつも開くアプリケーションに指定して下さい。


  9. おめでとうございます!デスクトップに「ASIAIR」の赤いアイコンが出てきたらインストール終了です。これで動作環境ができました。

アプリが起動できるようになりましたが、ASIAIR本体がパソコンと同じネットワークに居ないと、つながらないのでご注意ください。

※ASIAIRのLANまたは、WiFi設定のStationModeで、自宅のネットワークを設定してください。
※マウントもWiFi接続ならば、同様に自宅ネットワーク環境に接続します。

■■■

Windows11ではandroid実行環境が簡単にできてしまいますが、
Windows10の場合はどうなのかはわかりません。同じように作れるとは思います。



2023/01/03

2023年新年のご挨拶

 新年あけましておめでとうございます。

9月より新職場で働き始めてから、もっぱら新ネタはTwitterに投稿するだけで、ブログの更新がほったらかし(汗

ネタは積もっていくもののなかなかまとめたりができていませんでしたので、今年はこちらにもまとめていきたいなと思います。

2022年の振り返りとして、天文ネタでは

・ふたご群をATOMcamでがっつり見られた

・新機材の導入と、光害地でのフィルターの効果に驚き

・11月の皆既月食と天王星食がしっかり見られた


事でしょうか。

最近は寒くなった関係もあり、自宅からの電子観望がメインになってますが、

もっとネタをもりもり積んでいきたいなと思います。











2022/08/20

自宅(賃貸)敷地内から星雲撮影してみた

 久しぶりの夜ピーカン晴れ!(2022/8/18)を酔いつぶれて逃したものの、
翌日もなんとか晴れたのでいつものベランダ撮りから飛び出して、駐車場に機材を設置して天頂付近の星雲を撮影してみました。

今回の新規機材

●キャンプ用折り畳みイス
 あるのとないのでは快適さが別次元。
 今まではレジャーシート敷いたり、キャリーケースに腰かけていたりしたんだけど、
 撮影中の待機時間がかなり快適になりますね。


●フィルター IDAS NBZ
 QBPやCBPフィルターは所有していたけど、
 「光害地では絶大な効果!」とうたわれるデュアルバンドフィルターを試したくなり購入。
 F値が極端に明るいカメラレンズにも使いたいので、F2~4でも行けるこれを選択しました。



今回のリザルト


■北アメリカ星雲(NGC7000)

光害地からの星雲撮影は、なんか真っ赤っかーとかそんな印象が強かったのですが、
こんなにナチュラルな感じにできるとは思いませんでした。
光害カブリの処理が圧倒的に楽だったのが印象的です。
RedCat51&ASI294MCP&NBZ
Gain300 20x120s
薄雲がかかっているカットも含めてスタックしてしまいましたが割と良い感じ。
ノイズ処理で微恒星がブリッジしているので、もう少し処理方法を詰めたいと思います。

■亜鈴状星雲(M27)

初撮影対象! 思ったよりもよく写りますね!これはもっと時間かけてやってみたいところ。
ベランダ専用になっているED80sfを持ち出して撮りなおしてみたいです。
RedCat51&ASI294MCP&NBZ
Gain120 5x300s
薄雲がかかり始める前に時間かけてみました。

■網状星雲 東西まとめて

2回目の撮影。もっと時間かけて撮ればディテールとかがもっと出てきそう。
明るい東西だけでなく中央付近のうにょうにょがちゃんと出てくれたのがよい感じです。
RedCat51&ASI294MCP&NBZ
Gain300 20x120s

雲がかかってきていたので総露光時間がどれも少なめですが、
もっと時間かければよくなりそうな雰囲気もりもりしているので次回以降やってみます!




2022/07/26

光害地から天の川を撮る(その3)

連続ネタ、光害地から天の川を撮る!
今回は、今までの結果をもとに、

「もっと光害がすごいところではどうなるの?」

が気になったので検証してみました。

で。

7/24 東京都内。光害の最悪地、天体マニアにとっては禁忌の地。
東京駅にほど近い隅田川から。

永代橋から佃島方向 タワマンと天の川。

 夜8時くらいなので、住居の明かりでもう、光り輝くなんとか。
そのままでは地上が明るすぎてどうしようもなかったので
「ハーフND8フィルター」で、地上を減光。
さらにPhotoshopで調整してようやく天の川の姿をとらえることができました。

わかったこと

・都心部の街灯照明が想像以上に建物壁面を明るく照らしてしている
・夏場の湿度が高い状況下だと、地上付近の水蒸気で地上からの光を反射。
 思った以上に光害カブリがある
・夜も早い時間だと住居からの明かりでマンション群がそもそも明るい。

この状態から天の川を映しこむに、
1.4~5月の深夜から早朝時間帯にいい感じに写る時期がよい(住居の明かりが減る)
2.上記の時期なら地上の水蒸気が少ないので大気反射も減るのでは。
3.上記2点は要検証

ということがわかりました。

ほんとは、東京駅と絡めて天の川。って撮ってみたかったのですが。
東京駅前だとライトアップされ街灯多すぎてシャレにならないくらい明るい。

ということもあり、断念。
当日はIRpass650nm ~のフィルタしかもっていなかったので、
IRpass780nm以上などを使うといけるかもしれません。

ASI2600MC DUO SharpCap4.1で組み合わせると(冷却注意)

SharpCap4.1にバージョンが上がっていたので、ASI2600MC DUOと合わせて電子観望してみました。 あれ? 冷えない・。・。・。 冷却パワー80%超えてるのになんでマイナス10度に行かないんだ?? 外気温5℃以下なのに??? カメラを触ると温かい… こ、故障ですかぁ...